20歳の偶然の再会

別れた彼女とはその後会うことはまったくありませんでした。

別れた直後はもうつらくてつらくて、どう過ごしていたか覚えてないくらいです。大学生になったばかりの僕は毎晩夜中や明け方まで遊ぶようになり、両親を心配させまくりました。でも男だし両親も信頼はしてくれてたので怒られることはありませんでした。

彼女を忘れるためにほかの女性ともたくさん付き合いました。誰と付き合っても心に空いた穴を埋めることはできませんでした。彼女の存在がどれだけ大きかったのかを思い知らされた19歳でした。

僕が20歳になった夏、昼間に電車にのっていたある日のことです。

なんと、彼女が同じ車両にのっていました。

見間違えかと何度も見直しましたが、やっぱり彼女でした。

前よりもキレイで素敵な女性に成長していました。

僕はなんだか気おくれしてしまい声をかけられずにずっと彼女のことを見つめていました。

そのときの彼女との距離は5メートルくらいしかなかったと思います。彼女は僕のほうにはまったく気が付いていませんでした。

彼女が駅で降りたときに、僕も考ええる暇もなく一緒に降りてしまいました。

そして思い切って彼女に近づいて「・・・S子。」と呼んでみました。

彼女は振り返って、びっくりしてしばらく僕を見ていました。

そのあと、ニコっと優しく笑って「ひさしぶりだね」って言ってくれました。

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